ラグビーW杯開幕まで3カ月切る、日本開催の理由-QuickTake
Kenya’s Isaac Adimo, center, vies with Zimbabwe’s Lenience Tambwera during a match that acts a qualifier for the 2020 Rugby World Cup in Japan.
Photographer: Kevin Midigo/AFP via Getty Images
Kenya’s Isaac Adimo, center, vies with Zimbabwe’s Lenience Tambwera during a match that acts a qualifier for the 2020 Rugby World Cup in Japan.
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日本はアジア初のラグビーワールドカップ開催国となる。 20チームが出場し、優勝チームに贈られる「ウェブ・エリス・カップ」を懸けて熱戦を繰り広げる。第9回大会の試合日程は9月20日から11月2日までで、札幌から熊本までの南北12都市で開催される。 ラグビーワールドカップは4年ごとの開催で、夏季五輪、国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップと並ぶ 世界3大スポーツイベントの1つと関係組織は説明している。日本を開催地に選んだのは、ラグビー人気を伝統的な地盤からさらに広げようとする主催組織首脳らの大胆な決断だ。
1.日本が開催国に選ばれた理由は?
ラグビー普及の取り組み
Source: World Rugby Union (2020 data)
2.日本のラグビー人口は?
一般の想定よりも多い。野球やサッカーの人気には及ばないが、 16年時点の日本のラグビー競技人口は12万3000人で、アジアでは最大だった。競技人口が210万人のイングランドや67万人のオーストラリアなど、ラグビー大国とは開きがある。それでも日本は1987年の第1回 大会以来、毎回出場を果たし、15年の大会では4戦3勝の戦績を収めた。日本代表「ブレイブ・ブロッサムズ」が、過去2回の優勝チームである南アフリカ代表を破った1戦は、ラグビーワールドカップの歴史でも最大の番狂わせと多くが受け止めた(この対戦の 映画制作も進められている)。16年のリオデジャネイロ五輪では、 男子の7人制ラグビーで日本代表は準決勝に進み、南アフリカに敗れて4位となった。
3.日本のラグビー発祥は?
「横浜フットボールクラブ」が設立された 1866年が始まりだ。「 アジア・ラグビー」によれば、駐留していた英国の軍人同士が横浜で試合を行い、1874年の試合には英国の船員も参加したという。今年の大会で決勝戦が行われる横浜国際総合競技場は、2002年のFIFAワールドカップ決勝戦でロナウドが2得点を決め、ブラジルを優勝に導いたのと同じ会場だ。日本ではずっと高校、大学のラグビーが人気だ。東大阪市花園ラグビー場は1929年に日本初のラグビー専用スタジアムとして開場し、1963年からは全国高等学校ラグビーフットボール大会が毎年開催されている。日本代表の世界ランキングは男子が11位、「サクラフィフティーン」として知られる女子は16位だ。